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58歳の男性で、痛風で治療中です。
尿酸の値は正常範囲でしたが、昨年、尿路結石になりました。また結石が出来はしないかと心配です。


痛風は高尿酸血症が原因で起こる病気です。高尿酸血症でできる尿路結石は、尿酸結石です。
尿路結石の多くはシュウ酸カルシウム結石ですが、生活習慣の欧米化に伴い、尿酸結石が徐々に増えてきています。
尿酸結石は痛風患者の20%に認められ、尿酸結石の出来た方の50%が7年以内に再発しています。尿酸結石の危険因子は、脱水、尿中尿酸排泄量の増加、持続する酸性尿です。予防としては、尿酸結石に限らず全ての結石に共通する方法として、水分摂取と動物性タンパク質の制限があります。飲水は1日尿量2リットル以上の維持が目安で、水道水、麦茶、番茶、ほうじ茶などがよいでしょう。
『尿路結石がある人は、ビールをたくさん飲めば良い。』というのは間違いです。ビールを飲むと利尿効果により尿量が多くなりますが、多量に飲んだ後は脱水になりやすく、尿が濃くなります。またビールはプリン体含有量が多く、尿酸結石の原因にもなります。
尿酸結石特有の予防法は、尿のアルカリ化、高尿酸血症の改善、プリン体の摂取制限です。血中尿酸値が正常でも尿中排泄量が多い場合は、尿酸結石が出来ることがありますので、尿中の尿酸結晶の有無やpHをチェックし、結晶が固まって石になるのを防ぐことが大事です。

(2007.5.5サンデー小野田掲載)




わたなべ泌尿器科院長 渡辺悦也先生
■プロフィール
わたなべ泌尿器科(山陽小野田市中川)院長。日本泌尿器科学会認定の専門医、指導医。日本癌学会、日本癌治療学会会員。




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