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今年からの健診では尿潜血がなくなったと新聞で読んだのですが、本当でしょうか? (69歳・女性)


特定健診(特定健康診査)とは、厚生労働省により、平成20年4月から実施が義務づけられた、内臓脂肪型肥満に着目した健康診査で、メタボ健診と呼ばれています。実施の目的はメタボリックシンドロームを対象に生活指導を行い、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、高脂血症)の予防をすることです。
検査項目は、費用の関係から生活習慣病関連の項目に限られたため、従来の健診で行っていた、尿潜血、尿酸、血清クレアチニンなどが削除されました。
生活習慣病の予防や生活機能評価の確認という点からは評価される健診ですが、問題点として、
(1)尿潜血の中止による尿路悪性腫瘍の見逃し(尿潜血陽性者の3〜5%に膀胱がん、前立腺がん、腎臓がんなどの悪性腫瘍が存在)、(2)血清クレアチニンの廃止による慢性腎臓病(CKD)の発見の遅れなどがあげられます。県によっては、その重要度から、尿潜血、尿酸、血清クレアチニンも追加検査すると決めたところがありますが、山口県では削除されたままです。
以前の健診で尿潜血を指摘されたことのある方や、家族に腎臓疾患がある方などは、個別に受診されることをおすすめします。また、当院では従来通り尿潜血のチェックも行いますが、尿糖・尿蛋白を検査する試験紙は、尿潜血も一緒に出来るのが一般的ですので、健診を受けたときに「尿潜血の結果は?」と質問してみるのも一つの方法です。(報告書には尿潜血の項目はありませんので…)

(2008.6.7サンデー小野田掲載)




わたなべ泌尿器科院長 渡辺悦也先生
■プロフィール
わたなべ泌尿器科(山陽小野田市中川)院長。日本泌尿器科学会認定の専門医、指導医。日本癌学会、日本癌治療学会会員。




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