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葛根湯が合わないのですが、高齢者向きの漢方薬を教えてください。(78才女性)


 漢方薬の効果は症状(体質など)によっても異なります。また、高齢者向きのものと若年者向きのものがあります。葛根湯が有効な人もいますが、高齢者は一般に胃腸虚弱で筋肉萎縮の傾向にある虚証(きょしょう)で、基礎代謝や体温が低下した陰症(いんしょう)でまた組織の水分含有量が低下している姑躁(こそう)している状態の人が多いとされています。
したがって体を温め、気力、体力を補い、また潤す薬が頻用されます。感冒では麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、桂枝湯(けいしとう)などもよく使用されます。
このほか消耗性疾患には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、また、頻尿、前立腺肥大や腰痛症には八味地黄丸(はちみじおうがん)が、膝関節症には防巳黄耆湯(ぼういおうぎとう)などがよく使われます。脳循環障害には釣藤散(ちょとうさん)、不定愁訴や軽症うつなどには加味帰脾湯(かみきひとう)なども有効です。
一度、漢方に詳しいクリニックを受診してみてください。

(2009.5.2サンデー小野田掲載)




吉中内科医院 院長 吉中博志先生
■プロフィール
金沢大学医学部卒業。山口県立中央病院、山大内科系大学院、宇部興産中央病院などを経て昭和60年に開業。日本臨床内科学会専門医。




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