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医療相談Q&A こんなときどうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデーうべ「医療相談Q&A」、サンデーワイド「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。

Q.
仕事のストレスがかなりあるため、毎晩アルコールを飲むようになり、最近からだが、とても疲れやすくなっています。どうすればよいのでしょうか。(45歳、男性)

A.
一般にストレスは体に良くないといわれますが、肝臓、胆のう、すい臓に対しても例外ではありません。ストレスがたまると、自律神経のはたらきが乱れるため、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、その影響で、肝臓、胆のう、すい臓のはたらきにも支障が出てくるのです。ストレスで自律神経が乱れると、血圧は上昇します。すると、肝臓への血流量が減り、肝臓が十分なはたらきができなくなります。また、自律神経の乱れにより、胆のうのはたらきが悪くなるため、胆汁がうっ滞し、胆のう炎や胆管炎の引き金になる可能性もあります。自律神経の乱れは、すい臓が分泌するすい液の量にも影響するため、すい炎発作がおこりやすくなります。そのため、肝臓、胆のう、すい臓にとってストレスは大敵といわれるのです。
大切なことは、ストレスを感じやすいタイプの人は、効果的な解消法をみつけることが必要です。自然に触れて適度にからだを動かしたり、新しい趣味を始めたり、ストレスを感じたら、腹式呼吸をしてリラックスしたり、日常生活にとりいれてみることが大切です。アルコールを毎日飲むと、肝臓やすい蔵にかなり負担をかけるため、休肝日を作り、アルコールは適量を守ることが必要です。


てらい内科クリニック 院長
寺井 佳子先生

■プロフィル
専門:内科一般、消化器科
資格:日本内科学会認定内科医、日本消化器学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医
(2018年10月5日 サンデーワイド掲載)