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この街この人

地元やまぐちでがんばる人、挑戦する人を紹介します

第7回 新鮮でおいしい野菜を"トッピン"で届ける

情熱農家プロジェクト toppin(トッピン)



 宇部市と山陽小野田市の野菜農家5軒で組織する「トッピン」。異業種から農家に転身したメンバーが「農家と消費者との距離をより近く、新鮮な野菜を届ける」をコンセプトに活動している。
 プロジェクト名は、「突出した品(突品=とっぴん)、特別な品(特品=とっぴん)」を提供していきたいという思いと、「超特急」を意味する地元の方言「ぶるとっぴん」を産地直送の考えに例えている。参加農家は、農業者同士の集まりを通じて知り合った「まこっこ農園」(小野)、「栽培屋さと」(船木)、「良菜賢母」「うえだ農園」(二俣瀬)、「五十嵐農園」(山陽小野田市)。販路の開拓など新規就農者の持つ悩みを解決し、それぞれの持つ強みを伸ばすことを目的にプロジェクトを立ち上げた。

 現在の主な常設売り場は、県内のコープやまぐち3店舗(宇部店、どうもん店、新下関店)、かまたの恵(宇部市上宇部)。それぞれが生産した野菜を持ち寄って売り場を構成するため、常に充実した売り場づくりができている。手描きのポップを添え、季節に合わせた売り場づくりも心掛けている。また、試食会を実施するなど店舗にも積極的に足を運び「生産者の顔が見える野菜」を届けている。
 

 今時期は、そら豆やネギ、小松菜、カブ、スナップエンドウなどの旬野菜が並ぶ。また、専門店以外では手に入りにくい葉付きニンジンやズッキーニなどの西洋野菜、日野菜カブやオカヒジキなどの和野菜が購入できることもセールスポイントの一つである。

 「今後も栽培から販売までを一貫して行いたい」と話すのは共同代表の才木祥子さん(まこっこ農園)と佐藤美加さん(栽培屋さと)。それぞれが専門性を追求しながら、プロジェクトの発展に寄与し、次世代につながる小さくても強い¥ャ規模農家のモデルケースを目指す。

問い合わせ
まこっこ農園 宇部市小野651
栽培屋さと 宇部市船木4765-1

facebook「@toppinfarm」もしくは「情熱農家プロジェクト toppin」にて検索

(サンデーうべ 2018年5月11日号掲載)