泌尿器科
 第1回:
 過活動膀胱について
 第2回:
 腎臓と糖尿病について
 第3回:
 前立腺癌(がん)の
 腫瘍マーカーPSAに
 ついて
 第4回:
 尿潜血反応って…。
 第5回:
 夜尿症(おねしょ)に
 ついて
 第6回:
 膀胱炎の原因と予防
 第7回:
 膀胱炎の治療と
 治りにくい膀胱炎
 第8回:
 健診と腎臓
 第9回:
 腎臓と高血圧
 第10回:
 高尿酸血症と腎臓
 第11回:
 尿漏れ(尿失禁)
 について
 最終回:
 泌尿器科ってどういう
 ところ?

歯科
 第1回:
 「何故歯ブラシの
 仕方を歯科医院で
 教えるのか」
 第2回:
 「歯周病(歯槽膿漏)
 は、早期発見・早期
 治療!!」
 第3回:
 「痛くない歯を治療して
 痛くなる場合」
 第4回:
 「虫歯の
 できやすいところ」
 第5回:
 「歯を抜けたままに
 しておいてよいか」
 最終回:
 「歯を抜けたままに
 しておいてよいか」(2)


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 歯医者さんのお話

■第2回■
「歯周病(歯槽膿漏)は、早期発見・早期治療!!」


 歯周病は歯の病気ではありません。歯ぐきの病気です。歯ぐきの骨が溶けてしまう歯周病は、骨が溶け始めても痛くもかゆくもありません。最初は歯が揺れるということもありません。痛くなったり、指で押して歯が動いたり、歯ぐきから臭い膿が出る様だと、もう重症です。

 一般には、重症になってはじめて歯周病の治療を始めているのが現実です。ですから長い時間をかけて特別の治療をして、歯の命を何年かのばすのが精一杯というのが歯周病の治療です。重症の歯周病は患者さんのよほどの努力がなければ治す事はおろか、進行を止めることもできません。

 いくら虫歯のない美しい歯でも歯を支える組織が溶けてしまえば最後は歯を抜くしかありません。歯ぐきの病気である歯周病は歯肉が炎症を起こして腫れる歯肉炎と歯肉の下の歯を支える組織まで破壊されている歯周炎との二つに分かれます。

 この歯を支える組織は、いったん炎症を起こして破壊されると元通りの形には戻りません。悪くなった歯周病は体の抵抗力で自然に治るという事はありません。歯肉だけの炎症なら炎症が治れば元通りです。

 では、歯周病の原因は何かを説明します。
(1)は細菌です。原因になっている細菌をすっかり取ってきれいな状態を維持出来れば進行を止める事はできます、歯垢・歯石の除去。(2)かみ合わせの安定…即ち悪いかぶせもの(クラウン)・あわない部分入れ歯(義歯)・歯列不整等です。(3)喫煙…歯周病の細菌に対する体の抵抗力を弱めてしまう無視できない因子です。(4)かみしめ・歯ぎしり。(5)全身疾患。(6)唾液の性状。(7)ストレス等ありますが、いずれにせよ歯ぐきの病気はとにかく早期発見・早期治療にまさるものはないのです。



[講師]
コスモ歯科クリニック院長 松沢憲治 先生
■松沢先生プロフィール
山陽小野田市 丸久厚狭店1F コスモ歯科クリニック院長




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※この特集は、2005年にサンデー小野田に掲載されたものです。
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