泌尿器科
 第1回:
 過活動膀胱について
 第2回:
 腎臓と糖尿病について
 第3回:
 前立腺癌(がん)の
 腫瘍マーカーPSAに
 ついて
 第4回:
 尿潜血反応って…。
 第5回:
 夜尿症(おねしょ)に
 ついて
 第6回:
 膀胱炎の原因と予防
 第7回:
 膀胱炎の治療と
 治りにくい膀胱炎
 第8回:
 健診と腎臓
 第9回:
 腎臓と高血圧
 第10回:
 高尿酸血症と腎臓
 第11回:
 尿漏れ(尿失禁)
 について
 最終回:
 泌尿器科ってどういう
 ところ?

歯科
 第1回:
 「何故歯ブラシの
 仕方を歯科医院で
 教えるのか」
 第2回:
 「歯周病(歯槽膿漏)
 は、早期発見・早期
 治療!!」
 第3回:
 「痛くない歯を治療して
 痛くなる場合」
 第4回:
 「虫歯の
 できやすいところ」
 第5回:
 「歯を抜けたままに
 しておいてよいか」
 最終回:
 「歯を抜けたままに
 しておいてよいか」(2)


・このサイトについて
・お問い合わせ

 歯医者さんのお話

■第5回■
「歯を抜けたままにしておいてよいか」


 成人で上下28本の歯があります。その他に親知らずが上下に4本(ただし生えてこない人も多い)。現在8020運動を全国歯科医師会は推めていますが、残念ながら厚生省の調査では、60歳の人は平均12本の歯を失っています。30代から40代の方でも総入れ歯の方が年間数人は当医院に来院されます。歯が無くなれば健康的、審美的又顔ぼうのバランスを崩し、ひいてはカラダ全体の不調を来たします(肩こり・頭痛・腰痛も原因の一つです)。

 歯が無くなってしまったところを人工的に補う方法は大きく分けて、ブリッジ・入れ歯・インプラント(骨に直接、金属セラミックを埋め込む)の3種類です。

 ブリッジとは取りはずしの出来ない人工の歯で補う治療のことです。失った歯の両隣りの歯を削って、これを支えに橋(ブリッジ)状に人工の歯を作るからです。しかし保険の診療では、細かい規則があって、全てブリッジで修復できません。失った歯の本数、前歯と奥歯の違い、支えになる歯の強弱等々。たくさんの歯を失ったり、連続して歯を失った場合にはブリッジという方法は使えず、入れ歯という方法になります。

 入れ歯にはいろいろな種類がありますが、人工の歯を支えるのは残った歯だけではなく、あごの粘膜も使います。

 残った歯の数が少なくなればなるほどあごの土手に頼ることになるので、はじめ調子の良かった新しい入れ歯も、そのうちあちこち痛くなって思うようにかみ切れない。すっかり入れ歯の生活に自信をなくしてしまいます。入れ歯をいれて一週間くらいは徐々に食べやすいものから練習していく必要があります。総入れ歯になると更に条件は悪くなります。あごの土手の高さ、幅の有無、あごの位置、咬む力の強弱等々ですが、歯科医がどんなにいい治療だといっても、総入れ歯に関しては患者さんの評判が治療の質をそのまま表していると言っても過言ではありません。

 紙面の都合でインプラントは次回にします。





[講師]
コスモ歯科クリニック院長 松沢憲治 先生
■松沢先生プロフィール
山陽小野田市 丸久厚狭店1F コスモ歯科クリニック院長




歯科に関するお悩み、質問に紙上でお答えします。ご希望の方はメールで質問をお寄せ下さい。>>>sundayonoda@ubenippo.co.jp


※この特集は、2005年にサンデー小野田に掲載されたものです。
Copyright(C)2005 SUNDAY ONODA. All rights reserved.