泌尿器科
 第1回:
 過活動膀胱について
 第2回:
 腎臓と糖尿病について
 第3回:
 前立腺癌(がん)の
 腫瘍マーカーPSAに
 ついて
 第4回:
 尿潜血反応って…。
 第5回:
 夜尿症(おねしょ)に
 ついて
 第6回:
 膀胱炎の原因と予防
 第7回:
 膀胱炎の治療と
 治りにくい膀胱炎
 第8回:
 健診と腎臓
 第9回:
 腎臓と高血圧
 第10回:
 高尿酸血症と腎臓
 第11回:
 尿漏れ(尿失禁)
 について
 最終回:
 泌尿器科ってどういう
 ところ?

歯科
 第1回:
 「何故歯ブラシの
 仕方を歯科医院で
 教えるのか」
 第2回:
 「歯周病(歯槽膿漏)
 は、早期発見・早期
 治療!!」
 第3回:
 「痛くない歯を治療して
 痛くなる場合」
 第4回:
 「虫歯の
 できやすいところ」
 第5回:
 「歯を抜けたままに
 しておいてよいか」
 最終回:
 「歯を抜けたままに
 しておいてよいか」(2)


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 泌尿器科のお話

■最終回■
泌尿器科ってどういうところ?


1年間に渡り連載を続けてきましたが、今回が最終回となりました。最後という事で、泌尿器科についてのお話をさせていただきます。

よくみなさんから、『泌尿器科ってどういうところ?』と尋ねられます。一般的には、尿路・男性生殖器を主に扱うところというのが答えになります。臓器で言うと、頭側から、副腎・腎・尿管・膀胱・前立腺・尿道・精巣などです。以前は外性器の皮膚に病変が現れる性病を介して一緒になって皮膚泌尿器科と呼ばれた時代もありましたが、現在では皮膚疾患は皮膚科での診療となります。

日本では前立腺疾患が今まで少なかったため認知度が低かったものの、米国では全手術の2番目が前立腺の手術で、成人男性の癌死No1が前立腺癌です。病気としては膀胱炎といった感染症から前立腺癌などの腫瘍まで様々です。


また泌尿器科は、婦人科と同様、内科と外科の両方を兼ね備えた科であるという特徴があります。つまり、診断から治療までを行なうことができ、さらに内科的治療でも外科的治療でも選択可能という事になります。

さらには、山口県では血液透析を泌尿器科が担っているところがほとんどのため、腎不全患者さんの診断、治療において、腎臓内科はもちろんのこと、消化器内科、血液内科、循環器内科、呼吸器内科などのあらゆる知識が必要とされます。特に糖尿病、高血圧、高脂血症の管理は必要不可欠です。

『泌尿器科ってどういうところ?』と質問されたならば、『泌尿器系専門診療に加えて総合診療的に全身を管理する科、これこそホームドクターに相応しい診療科です。』と答えるでしょう。メール相談は引き続き行ないますので、遠慮なくどうぞ!




[講師]
わたなべ泌尿器科院長 渡辺悦也 先生
■渡辺先生プロフィール
わたなべ泌尿器科(小野田市中川)院長。宇部生まれ宇部市育ちの40歳。日本泌尿器科学会認定の専門医、指導医。日本癌学会、日本癌治療学会会員。




泌尿器科に関するお悩み、質問に紙上でお答えします。ご希望の方はメールで質問をお寄せ下さい。>>>sundayonoda@ubenippo.co.jp


※この特集は、2005年にサンデー小野田に掲載されたものです。
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