|
 |
■第4回■
「虫歯のできやすいところ」
虫歯で歯をダメにしない為には、虫歯にかかりやすいところはどこかを知っておくことが役立ちます。でき始めの虫歯なら治るのですから、できやすいところにしっかり目を付けておけば虫歯をひどくせずにすみます。
成熟した大人の歯は一般に、そう簡単には虫歯になりません。高齢者の歯の根元は例外ですが…。でも乳歯や生えたばかりの永久歯の場合はちょっと油断すると虫歯を作ってしまいます。中でも特に虫歯にやられやすいところは次の4カ所です。
(1)奥歯のかみ合わせの面にある溝の部分
(2)隣り合う奥歯と奥歯の間
(3)奥歯の外側にある溝
(4)上の歯の外側の面
虫歯菌は食物中の糖を利用して硬い歯の表面を溶かしてしまう酸を作ります。ですから虫歯菌がたくさん住みつきやすい所が虫歯になりやすいところです。奥歯のかみ合わせの溝は生えてしばらくは守りの弱い場所です、糖も虫歯菌もたまりやすいのでもっとも注意!!
次に忘れがちなのが「歯と歯の間」です。奥歯の外側にあるタテの溝も虫歯のできやすい場所です。唾液によって洗われにくく、舌や粘膜によってこすられる事もあまり無い部分も危ない所です。ですから唾液の届きにくい上の前歯の外側も意外に虫歯になりやすい所です。
子どもの歯みがきをしてあげる時には、この「できやすい部分」にまず注目して下さい。そしてそこに見つけた白い歯垢(プラーク)を取り除いたらその歯垢の下がどうなっているかを見てみましょう。歯の表面が白く濁っていたらもう虫歯になり始めているサインです。すぐに歯科医院に行って下さい。1回か2回で治療は終わります。痛くもありません。
[講師]
コスモ歯科クリニック院長 松沢憲治 先生
■松沢先生プロフィール
山陽小野田市 丸久厚狭店1F コスモ歯科クリニック院長 |
|
※この特集は、2005年にサンデー小野田に掲載されたものです。 |